高温度の釜で炒る前にしておくことがあります。
原料として用いる荒茶篩でいくつかに仕分け、部位別に大きさを揃えます。
そのまま炒ると焼き色にムラができるからです。
また荒茶の水分含有量は5%位ですが、番茶は特に水分にムラがあります。
硬葉、黄葉、ミル芽、茎、等々混在しているためです。
お茶の葉の水分含有量を約1%程度の均一な水分になるよう予備乾燥をしておきます。
これを一度冷まします。
冷ますことによって水分が抜け離れていきます。
このお茶を細かなセラミック粒が入った連続ドラム釜に投入します。
釜は前もって300度以上に加熱しておきます。
ちなみに釜は着火してから釜や粒子が高温度で安定するのに約一時間かかります。
釜全体の温度が安定したら、お茶を投入します。
数十秒後、釜から出てくるお茶はふっくらと黄金色に炒り上がり、
華やかな香りを放ちます。
高い温度で瞬間的に炒る「ポップコーン」に似ています。
予備乾燥によって均一に約1%になった葉内水分に瞬時に高エネルギーを与えて
爆発的に沸騰膨張させるわけです。
良い香りを逃がさないように出来る限りすばやく袋詰めします。
以上の方法は昔からの「焼き栗」「石焼き芋」などと同じです。
石を熱し、そこから発する遠赤外線を利用する方法です。
各工程には、磁石や金属除去機を設置し、製品への異物の混入を防いでいます。
ドイツ製の金属除去機
短時間、高温度で炒ることにより、①渋味がやわらぎ、②甘味が出て、
③芳ばしい風味となります。
焙じるとお茶の芯部分が縦方向へ2倍位に膨らみます。
指で簡単にこなれるほどやわらかです。
なお芯の部分が多いほどおいしそうな香りがします。
高級ほうじ茶は黄金色でやわらかな茎が目立ちますが、その茎はいわゆる
「1芯2葉」の芯部分です。
番茶ではなく一番茶を原料に用いたものは、うま味と香りを兼ね揃えた
ほうじ茶になります。
日本発の酵素反応茶
摘まれた「香寿」は、それだけでふくよかな香りを放つ希少な茶葉。
それをさらに香寿自身から抽出した酵素で発酵させたら
一般煎茶の数倍の香り成分をたたえる、
かつてない香りのお茶になりました。
一口ごとに広がる、花のような、果実のような、豊かなしあわせの香り。
清涼感のある上品な味わいとの協演お楽しみください。
藁科川上流、静岡有数の茶どころ本山で、
ごく限られた地で飲み栽培される希少なお茶「香寿」。
丁寧に摘まれた濃い緑色の茶葉には銀色の産毛をたたえ、
それが「特別なお茶」であることを教えたくれます。
さらに特筆すべきは、稀有なその香り。
マスカットに似た熟果香、ジャスミンのような芳香を放ち
数多の茶木を知る茶匠にとっても、
それは幸運で貴重な出会いとなりました。
「香寿」の香りのポテンシャルを最大限に引き出すため、
独自に開発し、採用したのが「香・exceed」という製法。
香り高い茶葉を茶葉そのもののエキスで発酵させることによって
香り成分を蒸し製法の数倍にも高めることに成功しました。
人工香料を一切使うことなく、お茶の香りはますます未知の領域へ。
製茶された煎茶や釜炒り茶などを原料とし、茶葉の酵素を利用します。
そのため季節を問わず、天候にも左右されず、再現性高く製造できます。
ガスクロマトグラフィー質量分析法により香り成分を測定した結果、
元の数倍の量が計測されました。
ゲラニオール(バラ)、リナロール(スズラン)が
全体の約4割を占めるため、「やさしい穏やかな花の香り」が
特徴になります。
またアントラニル酸メチルが含まれるためぶどうの香りや、
ジャスミンラクトンなどによるジャスミンの香りが感じられます。